ここではひとりぼっち、と思ってた。
広島県・呉に嫁いだすずは、夫・周作とその家族に囲まれて、新たな生活を始める。昭和19年、日本が戦争のただ中にあった頃だ。戦況が悪化し、生活は困難を極めるが、すずは工夫を重ね日々の暮らしを紡いでいく。ある日、迷い込んだ遊郭でリンと出会う。境遇は異なるものの呉で初めて出会った同世代の女性に心を通わせていくすず。自分の”居場所”を見失いかけていたすずに、リンは優しく微笑みかける。「誰でもなにかが足らんくらいで そうそう居場所は無うなりゃせんのよ。」
そんなリンも、かつては”居場所”を探していた一人だった。ひとりぼっちだと思っていた2人は偶然に出会い、いつしか大切な存在になっていく。
そんなある日、ふとしたことをきっかけに、すずは周作とリンの過去に触れてしまう。
すず、リン、そして周作。それぞれが内に秘めた想いを抱えながら、日々を懸命に生きていた。
そして昭和20年の夏がやってくるーー。
この世界の(さらにいくつもの)片隅に
監督・脚本:片渕須直
原作:こうの史代『この世界の片隅に』(双葉社刊)
企画:丸山正雄
監督補・画面構成:浦谷千恵
キャラクターデザイン・作画監督:松原秀典
美術監督:林孝輔
音楽:コトリンゴ
プロデューサー:真木太郎
製作統括:GENCO
アニメーション制作:MAPPA
配給:東京テアトル
2019年12月20日~
のん
細谷佳正
稲葉菜月
尾身美詞
小野大輔
潘めぐみ
岩井七世
牛山茂
新谷真弓
澁谷天外